戦慄のブルー



僕と友人Tの思春期についての考察


といっても途中のやりとりを書くと面倒くさいので、結論だけにしますが、その友人によると思春期は「親も一人の人間だということに気づいたとき」始まるということです。つまり今までは全然気づいてなかった親の欠点やイヤなところ、自分の方が明らかに勝っている部分を見つけたときに、それまで親に従順に従っていたことに疑問を感じ、それに対して何らかの反応を示すのだと。

もしや自分もそうだった様に思いだします。自分の過去を振り返ってみると、確かに思春期は親への反抗で始まるし、象徴されています。僕は彼女の話になるほどと思いました。

余談ですが、僕の持論では、思春期は、「絶対など無いということに気づいたとき」です。おそらく誰もが子供の頃には「全てを信じてい」ます。けれどそれが間違いで、無条件に信じられるものはないと気づいたときに、それまで持っていた自分の大義が逆転してしまい、世界に対する向きあい方を一から探らなければならないわけですが、その時に出てくる不安とかやりようのない感情そのものが「思春期」なのだと思います。

誰もかなわない、誰にも真似できない。 あの刃。
世界の中心にいた僕は、
見えない傘に守られていたのに気づかずに。


(了)

 



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